施術内容
当院の施術は患部の症状減退だけではなく、症状を誘発させる軟部組織(筋組織や靱帯組織)まで広範囲に施術を行い、再発予防を含め早期の改善に取り組む物理療法・手技療法・運動ならびに動作指導の総合的施術を行っております。
物理療法
手技療法

柔道整復術
「柔道整復術」は、骨や筋肉、靱帯などの運動器の損傷に対して、整復法、固定法、後療法などの柔道整復術を用いて施術をおこないます。施術の目的はあくまで「ケガの治療」であり、具体的な損傷部位の修復と治癒を重視します。
簡単に言えば、あん摩マッサージ指圧は「日常的な不調の緩和と全体的な健康の維持」に、柔道整復術は「具体的な怪我の治療と修復」に特化しています。
主に柔道整復師が患者様の身体を直接押す、揉む、さするなどの手技を駆使しておこなう施術法のことで筋肉の過度な緊張を緩和したり、固定により動きにくくなった関節の運動をスムーズにしたり、痛みを緩和するための手技療法があります。
手技療法は、患者の体調や症状に応じて、ひとつまたは複数の手法を組み合わせておこなわれます。そのため、それぞれの患者に合わせた治療を提供できます。
筋膜リリース
筋肉がスムーズに動くためには、筋膜の滑りの良さが必要です。筋膜を柔らかくし滑りを良くして、解きほぐすことを「筋膜リリース」と言います。膜はがしと呼ばれることもあります。筋膜リリースを行うことにより、筋肉の柔軟性を引き出し、関節の可動域を拡大します。筋膜リリースとは、筋膜の委縮・癒着を引き剥がしたり、引き離したり、こすったりすることで、正常な状態に戻すことを言います。
筋膜リリースをすればバランスが整い、体が軽く感じられるようになり、さらに筋膜リリースにより関節の可動域が広がれば、怪我をしにくい体になります。


モビライゼーション
モビライゼーションは、その手技を行うことによって、関節にそのものに生じていている強い制限を改善させたり、制限によって生じる痛みを軽減させることを目的として手技が行われます。またその手技によって周辺筋肉の緊張をほぐし、血流を改善させることによって、免疫力を向上させることにも繋がります。
身体の動きを改善するためには筋肉系を緩めるだけでは効果はないため、徹底した治療効果を上げるため当院では柔道整復術や筋膜リリースの他にモビライゼーションの手技を取り入れ、より効果的な手技療法を行ております。
運動療法

ファンクショナルトレーニング
運動には競技種目や目的によって特徴的な動作があり、パフォーマンス(運動)向上のためにはその競技種目や目的の特異性に合わせ体を機能的に動かせるようにするトレーニングが必要です。
ファンクショナルトレーニングは「走る」「蹴る」「投げる」「ジャンプする」など必要とする動作に合わせて、実際に役立つ筋肉や一連の動作を作り、体の運動機能を向上させるトレーニングです。ほとんどの運動動作における基本姿勢は『立位』であり、そこから『歩行動作』『走動作』『ジャンプ動作』へ発展し運動操作が成り立っています。これらの動きを改善するための5原則は
・立位動作で加わる外力に耐えられる筋活動
・動作における関節の動きを機能させるためには隣り合う関節の安定性
・軟部組織、関節運動、神経系、心肺機能や代謝などの正常かつ連鎖的に働くこと
・運動における動作の基本は3面(前後・上下・内外)で成り立っているため、機能改善を行うトレーニングも3面で実施
・動作を行う前にその動作と反対方向への動作を先に行うことがある(ジャンプ前のしゃがみ動作など)、これは力の発揮の前に『力の吸収』を行っているので、自分が持っている筋力をより効率的に発揮するために『力の吸収』に着目したトレーニングが必要である
ファンクショナルトレーニングはこの5原則は独立するすることなく相互に関わり合いながら作用しているため、痛みのある動作を修正し、正しい動作を習得することで再発予防に役立つトレーニングと言えます。

スタビリティエクササイズ
スタビリティエクササイズは動作を行う上で必要な「安定」を獲得するエクササイズです。効率の良い機能的な動作を作るためにの重要な基礎になるもので、主に重力に抵抗しながら筋収縮を起こしながら身体の指示面の上に重心を保つものであり、慢性障害(繰り返される痛み)の原因の一つに筋肉や動きのバランスが崩れることで関節への不適切または不必要な力が加わり、これが繰り返されることで関節周囲の組織に軽微な炎症が繰り返され、結果として痛みが出現する。その悪循環を断ち切るために正しい関節の防御反射を呼び起こし、関節の安定性を増加させる必要があるため、特に慢性障害を解消するためには『スタビリティ=安定性』は必要になってきます。

IDストレッチ
個別的筋伸長法(individual muscle stretching)といい、主に伸長性の低下した個々の筋を対象とし、筋緊張の低下、可動域および柔軟性の改善を目的として、個々の筋繊維走行および筋連結を意識し、同じ運動方向に関与する筋群の中でも、目的とする筋が最も効率よく伸張できる他動的ストレッチング法です。